ウガ店長の考え方

たった、ひとつあればいい。

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間違ってても、認めないお店は最悪です

お店の中には仕様が間違ってても受け入れてくれないところもあるようです。私が過去一びっくりしたのが

家紋が間違っていたけど直してくれないケース

腰を抜かしました。しかも七段の先生のよそ行きの一張羅の防具です。違う家紋が描かれています。でも馴染みの防具屋さんだったから言うに言えず、「勘弁してください」と押し込まれて泣き寝入りだそうです。押し付けたお店の人はいい気分です。その場はしのげたかもしれません。でもね、押し付けられた方は一生覚えていますよ。稽古の度に胴の間違った家紋を見て悲しくなります。その人だって製作から20年たって私にその事を教えてくれましたから。。。

面のサイズがあっていないのに「そんなもんですよ」と逃げるケース

面のサイズ合わせは本当に難しいです。だからこそ我々武道具店は真剣勝負で対応しないといけません。でもね、面サイズが合わないクレームは本当に多いんです。合わないとどうなるかしってますか?1回、2回はお店に調整をお願いするでしょう。お店も引き受けてくれるはずです。でもね、それでもうまくあわない。1,2cmなら調整でどうにかなるかもしれませんが、最初の製作が間違え過ぎてるからどうにもならない。そんな時に3回、4回と同じお店に調整をお願いできますか?お店の人だって嫌な顔をしますよ。そうして最終的にはいつもの一言「そんなもんですよ。もう少し様子を見てください」と言われると何も言えません。結果、合わない面を我慢して使い続けることになるのです。。。

あるご夫婦の奥様の面が合わなかった話

Aさん夫妻はご夫婦で剣道をされています。奥様が以前に購入した面ですがずっとサイズが合わずに悩んでいました。ご主人は何とかしてやりたいと当店を訪れました。「他店で購入した面なんだが何とかしてもらえないだろうか。お金はいくらでも払います」。当店も別に新しい面を押し売りしたい訳じゃありません。まだ使える面ならば3Dフィットスキャンで調整して直して使い続けた方が面も喜びます。お店で3D計測をし、頭の型を出力すると、当初の内輪からして大きすぎることが分かりました。面職人にお願いして、一度面を分解し、内輪をちょん切って小さくして、完全にフィットする面に調整しました。調整には1ヶ月半くらい全部でかかったと思いますが、奥様はその後の昇段審査で見事六段に合格されました。

 

 

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